Chocolate Time キャラクターと語る
エッセイ集
修平「どうも落ち着かねえ……」
夏輝「なんで?」
修平「こんな小せえパンツ、股間に食い込んで、どうも、な」
夏輝「そう言えばあんたいつもローライズ系のフィットボクサーパンツだよね」
修平「あれぐらい包まれてる方がいいな、俺」
夏輝「でもそれも似合ってるよ、とっても」
修平「そ、そうか?」
ファッション用語の「ハイレグ」と「ローライズ」。別に下着や水着に限ったスタイルではありませんが、とりあえずセクシー路線で下着による考察を。
いわゆる「ハイレグ」は、脚刳り(あしぐり)の位置が上の方にあって、鋭角ラインを描いているスタイル。1980年代から流行したセクシースタイルです。丁度日本ではバブル期で、女性たちもおおらかで開放的になれたのも要因の一つかもしれません。脚も長く見えるし、動きやすいし。
でも、男性の場合、締め付けがきつくてかえって落ち着かない、という人もいます。バックスタイルもヘタをするとお尻の谷間に食い込んだりしますしね。だからTバックの下着はその構造上ハイレグカットになるのが普通です。
足の付け根がけっこう露出してしまうので、とってもセクシーです。レースクイーンの衣装やバニーガールが身に着けているレオタードもこうしたハイレグカットのものが標準的ですね。男性だとボディビルダーのパンツはだいたいハイレグカット。彼らの逞しい太股を見せるためなのでしょう。
ただ、このイラストの修平くんのように、パンツとしてのハイレグスタイルはとってもかっこいいし、それなりに市民権を得ているとは思いますが、女性だと普通のワンピース型の水着やボディスーツでのハイレグは、男性が着用するのにはまだ抵抗があります。見るのも身に着けるのも。とは言え、今ではメンズのこうしたハイレグのボディスーツも売られているほどですから、見慣れればそうでもなくなるのかもしれませんね。
一方「ローライズ」は、股上からウェストまでの丈が短いことを意味します。ある意味ハイレグの対極。ハイレグスタイルが落ち着いた1990年代あたりから見られ始めました。
こちらは、どうかすると足の付け根やアンダーヘアがウェストラインの上から見えてしまって、それがハイレグとは別のセクシーさを感じさせてくれますが、着用感の落ち着かない感じはハイレグよりも大きいかも。だって、ローライズというからには、脇を引き上げて穿くのはナンセンス。腰骨の下で止める穿き方をするわけで、特に男性にとっては脱げかけ、という感覚になってしまうのは否めません。
ローライズを穿くなら、シャツはおへそのあたりを見せるような短い丈のものを着た方がかっこいいと思います。きゅっと締まった美しいウェストを見せるのには最適です。もちろんぎりぎりのところで見えそうな感じを恥ずかしがらなければ、の話ですけどね。
ローライズのジーンズを穿いてしゃがんだりすると、後ろから下着のウェストラインが見えてしまう、というのを防ぐ意味で、下着のローライズスタイルが登場したらしいですが、今ドキは敢えて見せるために、ウェストラインあたりにかわいいロゴやリボンやラインストーンなどで装飾した下着もありますね、そう言えば。
でも、ローライズのショーツにローライズのジーンズを穿いてしゃがんだときは、もはや隠すものがなく、お尻の割れ目が見えてしまう。それもまたセクシーではありますが……。
ハイレグと違って、足の長さを誇張するものではないので、このローライズスタイルは、プロポーションの良さが似合う、似合わないの決め手になるような気がします。
ま、スタイルが良ければハイレグだろうがローライズだろうが、どんなものでも似合うんでしょうけどね。
2013,7,28 Simpson